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ムサシノキスゲが咲き始めました。
キンラン、ギンランもたくさん咲いています。

2008年5月3日(土) 雨のち曇りのち晴れ

浅間山のんびり散策レポート33


コメツブツメクサ
コメツブツメクサ

 午後2時、気温22℃。
 「雨が降っても明日は観察に行こうね」ときのうから大学生の娘と約束していた私は、今はどの花が咲いているだろうかと楽しみでした。

キンラン ギンラン
キンラン ギンラン
ウグイスカグラ ホウチャクソウ
ウグイスカグラの実 ホウチャクソウ

 「観察」と呼ぶにはおこがましいような気楽な散歩ですが、まっさらな気持ちで目の前に現れるものを五感で楽しむのも良し、予測をして出かけるのもまた良し、と私は考えています。

 入り口の原っぱで見られた植物は、タンポポ・カラスノエンドウ・ハルジオン・キュウリグサ・カモジグサ・ヤエムグラ・クズなど。小さな黄色い花を咲かせて広く地面を覆っている見慣れない植物はコメツブツメクサのようです。

ウマノスズクサ
ウマノスズクサ

 雑木林の中の歩道に入ると、薄暗い林床にはキンラン・ギンラン・ササバギンランがあちこちに。こんなに毎年たくさん咲いていたかな? と驚くほどです。サルトリイバラやアケビも若々しい緑色の葉っぱとツルをぐんぐん伸ばしているところ。

 いったん公園の柵の外に出て側溝沿いに歩いていくと、ドクダミ・ミズヒキ・ナワシロイチゴ・ウマノスズクサ(ジャコウアゲハの食草です)が順調に育っていますし、ウグイスカグラの木ではぶらさがった小さな実が赤くなりかけています。
 きすげ橋の近くまで来ました。二週間ほど前に花を咲かせていたムラサキケマンの群落はもう花が終わっていましたが、このあとタネができた頃にお楽しみがあるのです。それについてはまた今度。
 きすげ橋の途中、多磨霊園側では、いま満開のニセアカシアの白い花があたりにうっとりするような甘い香りを漂わせています。クマバチ・セイヨウミツバチ・カナブンなどが花の蜜を求めてやってきています。

ニセアカシア
ニセアカシアの木

 さて、この浅間山の何か所かでまとまって見られるムサシノキスゲの花。今日はトイレのある場所から浅間神社に向かうゆるやかな階段状の歩道からゆっくり観察しました。
ムサシノキスゲ 青空
ムサシノキスゲ 散歩の終わる頃には
青空が…
 世界中でここにしか咲かない花に今年もまた会えるのは、自然保護会の方々をはじめとする大ぜいのみなさんの保護育成活動のおかげです。ありがとうございます。そして、ゆっくりと自然を楽しむことのできる平和な国であることを願いつづけたいと思います。

* 今日見かけた鳥……コゲラ、コジュケイ、ウグイス(残念ながら声のみ)、シジュウウカラ、ヒヨドリ

(5月3日・4日と10日・11日に「キスゲフェスティバル」が開かれます。あずまやでは山野草と野鳥の写真展が行われ、ご希望の方には浅間山自然保護会のメンバーがガイドをしてくださるそうです。)



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