晩秋――植物たちは
もうひとつの美しさを見せてくれます
2004年11月20日(土) 晴れ
浅間山のんびり散策レポート31
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秋の空 |
午後2時20分、日なたの気温は18℃、少し風があります。
ひさしぶりの浅間山、秋になってからは初めてです。高校2年生になった上の娘と二人。
きょうはヘタでも自分で写真をとってみようと思います。
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オオイヌノフグリ | キンミズヒキ |
いつもの入り口からスタートして“なにもない原っぱ”。さかんに聞こえる鳥の声はヒヨドリ。
そのにぎやかな声の合い間に娘がコゲラの声を聞き分けました。林の中にいるようです。
力なく飛んでいる小さなチョウはヤマトシジミ。だいたい4月から11月までいつでも見かけるこのチョウももうすぐシーズンオフです。
足元に目をやると鮮やかな赤に染まった小さな葉っぱ。何でしょうか? 葉っぱの形を良く見て、今年の春先からこのあたりに咲いていた花を思い出してみます。あ、これはオオイヌノフグリ。なんてきれいな草の紅葉!
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センニンソウのタネ |
林の中に入って山すその道をどんどん行きます。金網フェンスにところどころからみついているのはスイカズラやへクソカズラ、ヤブカラシでしょう、と何気なく通り過ぎようとしたら、小鳥の羽のような白いフワフワがいくつも……。何かのタネですね、不思議な形。風が吹いたら飛んでいくのでしょうか?(家に帰って図鑑を調べてみたら正体はセンニンソウのようです。そういえばこのあたりに咲いていましたね。)
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栗とイガ | 虫食いの葉っぱ (ムラサキシキブ) |
“まん中の原っぱ”のあたり。キンミズヒキの黄葉・紅葉を見つけました。栗の木の近くの地面には落ちてからだいぶ日にちのたった栗とイガ。じつは、この浅間山の栗をきれいな状態のうちに拾って食べてみるのが私の夢のひとつなのです。
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秋の山道 |
神社の北側の道。このあたりでは虫食い跡がおもしろい形で残っているムラサキシキブが目につきます。たぶん虫に詳しい人が見たらだれのしわざかすぐにわかるでしょうね。
どんどん歩いているうちに「おみたらし」。ほのかにいい香りがただよっています。夕暮れの中にヒイラギの白い小さな花がたくさん見えました。さぁ、もう帰りましょう。