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双眼鏡は植物観察にも便利です
――高い木の枝先の花や実も手にとるように…

2002年5月5日(日) 晴

浅間山のんびり散策レポート28


エゴノキ
満開のエゴノキの花

 午前7時30分、気温はすでに22℃。きょうは蒸し暑くなりそうです。
 わが家では今年初めての「浅間山朝食会」を済ませたあと、あずまやのあたりから散歩スタートです。
 すでにあちこちで咲いているムサシノキスゲの花をながめていたらウマノスズクサを発見。
ケムシ
ケムシ
クマシデ
クマシデの実
ハンショウズル
ハンショウヅルの花
 ためしに葉を一枚づつ裏返していくと予想どおりありました! ジャコウアゲハの卵。浅間山ではこのところウマノスズクサが増えてきているようです(浅間山自然保護会のみなさんの活動のおかげですね)。

 まん中の草原。前回の散歩のとき仲良く咲いていたカントウタンポポもセイヨウタンポポももう綿毛になってしまっています。この草原のまわりには大きな樹が多いなあとぐるりと見回すと、空に近いような高い枝にうす緑色のホップのような形をした実をたくさんつけたクマシデの大木に気がつきました。双眼鏡はこんなときも役に立ちます。

 神社の北側へ降りて、クワとコウゾの木のある小道へ。
 ムサシノキスゲの花にクロアゲハでしょうか、黒いチョウがやってきています。
 ムサシノキスゲは虫媒花なので虫を誘うためのいい香りがします(これも自然保護会の方の受け売りです…)。
 すぐそばのやぶでコジュケイの例のチョットコイ、チョットコイというかん高い鳴き声がします。
 姿を見たくてじっとしていましたが、すぐに飛んでいってしまいました。
 クワの木にたくさんついている小さな実はもうだいぶ赤くなっていますが、まだ固くて酸っぱい状態です。紫色に変わるのが楽しみです。

ノイバラ ムサシノキスゲ
ノイバラ ムサシノキスゲ

 去年の夏に見かけたのと同じべっこう色の羽をもったハムシを夫が見つけました。長いむずかしい名前――イチモンジカメノコハムシです。
 トイレの前、ウワミズザクラの木をチェックしました。ここも双眼鏡が活躍。高い枝先に注意して、花の終ったあとに実ができかけているのを確認しました(この実の種をくだくと杏仁香の香りがするのです)。
 「おみたらし」の前を通っていつものように“表ステージ”へ。このあたりのエゴノキは花の数が多いし、ひとつひとつの花もサイズが少し大きいような気がします。エゴノキについては知りたいことがまだまだいっぱいあります。これからもずっと見守りつづけたい私のあこがれのスターなのです。


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