冬の花――ロゼット状に葉を広げて
春を待つのはどんな草?
2002年1月20日(日) 晴
浅間山のんびり散策レポート25
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霜柱 |
午前9時25分、日なたの気温は7℃。晴れてはいますが風の冷たい朝です。
すぐそばに住んでいるのにひさしぶりの浅間山。じっくりと観察しようと計画していた樹木の紅葉や草もみじを去年の秋は見に来ることができませんでしたが、さて山は真冬のいま、どうなっているでしょうか?
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ロゼットいろいろ |
いつもの入口。なんにもない原っぱに見えますが、足元をよく見ながらちょっと歩き回ると素敵なものがいろいろ。きらきらと光る3センチほどの霜柱。わざとサクサクと踏みつけてみます。このところ暖かな日もあったせいかもう咲いているタンポポやホトケノザにはびっくり。
そして、ロゼット状で冬を越す草たち。オオマツヨイグサ、ハルジオン、ハハコグサ、キュウリグサなど。葉を地面にぴったりつけるように広げ、風をよけながら、できるだけ日光を当てようとしているのですね。
葉っぱを落として明るくなった雑木林の道。落ちているどんぐりの中には赤いコナラの芽ばえがチラホラ。そして木の枝のほうにめをやると鳥の巣があちこちに残っています。細い枝を組み合わせて簡単に作ったのはキジバトでしょうか?
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ドングリの芽生え | ゴンズイの冬芽 |
「富士見坂」の途中でゴンズイの冬芽を観察しました。枝先に二つついている赤っぽい冬芽は春になったら葉になるものだそうです。低温と乾燥という厳しい条件の中で枯れたようにも見える落葉樹の枝先では春の準備が着々と進んでいます。
ゆっくりと歩きながら鳥の声に耳をすませます。
カラス、ヒヨドリ、シジュウカラ、ギィーッと鳴くコゲラ。きょうはほかにどんな鳥に会えるでしょうか。
神社の北側で木の幹を移動するコゲラの姿を確認。そしてシジュウカラに混じって群れで木から木へ移動しているのはエナガだそうです。丸っこい体と長い尾、いつまでも見飽きません。メジロもやってきました。
双眼鏡を忘れてきてしまい、羽や毛の色がはっきりとはわからず残念でした。
今年2002年もこんな調子で無理をせずのんびりと歩いていきましょう。