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クモには不思議がいっぱい。
じつは姿や“生き方”が美しいものもあるんですよ。

2001年6月24日(日) 曇ときどき晴

浅間山のんびり散策レポート20


ナワシロイチゴ
ナワシロイチゴ

 午後1時25分、気温は28℃。くもりときどき晴れ。かなりの蒸し暑さです。
 きょうは都議会議員選挙の投票日ですから、あとで必ず投票に行かなければ…。
 中学2年の長女と二人の散歩です(というわけで今回も写真がありません)。
ママコノシリヌグイ
ママコノシリヌグイ

 もうおなじみのクズとオオマツヨイグサがつくってくれた“緑のゲート”から入ります。
 まず最初の草はら。何か変わりはないかな? と見まわすと、ナワシロイチゴの赤いツブツブの実が熟しているのが目に入りました。今年の浅間山にはけっこうあちこちにナワシロイチゴの花が咲いていましたから、これからが楽しみです。

ネジバナ  そして、えっ、こんなところに…という感じでさりげなくネジバナが咲いています。あざやかなピンク、とても小さいけれど美しい花です。

 雑木林の道に入ります。
 やぶの中にこのごろ目立ってきたのはママコノシリヌグイ。茎も葉の裏もトゲだらけですが、うす桃色のかわいらしい花です。
 ヤブガラシの花も咲き始めました。これはとても小さな花の集まり、アゲハチョウの仲間の蜜源植物のひとつです。

 また日当たりのいい明るい草はらに来ました。前回ご紹介したキツネノボタンが咲いているところ。
 あれっ? イネ科の草がくるんと巻かれています。
カバキコマチグモの巣
カバキコマチグモの巣
 こういうのはたいてい虫のしわざですよね。長女がすかさず「お母さん、それ開いてみると中からクモの子がいっぱい出てくるかも」。クモにはけっこう関心のある私、「ちょっと観察ね」と葉をほどくと黒っぽいクモが1匹、白い糸のかたまりの中から出てきました。うーん、おもしろいなぁ。(あとで調べてみたら、たぶんカバキコマチグモ、日本産のクモのなかでもっとも毒性が強いとか。あぶないところでした。)

 さて、ジャコウアゲハの幼虫。ざっとさがしたのですが残念ながらいつもの場所にはウマノスズクサもなければ、幼虫も見当たりません。去年と同じパターンです。よく探せばどこか近くにサナギがいるのかもしれません。
 そのかわりと言ってはなんですが、歩いている途中でジャコウアゲハらしい黒っぽいチョウを見かけました。

 バッタがたくさんいる草むらの中にきょうもどんどん入ってみます。
 コセンダングサのほかにエノコログサが目立ってきました。
 います、います、トノサマバッタ、ショウリョウバッタ、キリギリス。カメムシ、カマキリの子ども。チョウはベニシジミとキチョウ。そして今年はきょう初めて浅間山で見つけたナガコガネグモの「かくれ帯」(このレポートの bT をごらんください)。
 あちこちにあります。草むらの中の“レース編みのドイリー”かな?

 ずーっと山すそを歩いて日陰の道に入ります。もうミズヒキが咲いています。赤い色がうす暗い日陰ではあざやかですね。そこいらじゅうに咲いていたドクダミはもう枯れはじめています。

 そして“表ステージ”。オカトラノオとヒヨドリバナ、白い花どうし仲良く咲いています。

 きょうはあちこちでカナヘビやトカゲを見かけました。春には地面を見ていて見つけることが多かったのに、きょうは草むらの葉っぱの上に静かにとまっていたりするので意外でした。


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