カメラやスケッチブック、野帳などを手に
おおぜいの人が浅間山にやってきます
2001年5月4(金)、5(土)、6(日)日 連続観察してしまいました
浅間山のんびり散策レポート13
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ムサシノキスゲの花 |
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ヒロハアマナ | ホウチャクソウ |
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小さな虫たち 名前を知っている人、教えてください | |
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アオダイショウの子ども |
わが家はたいてい、いつも同じ入り口から浅間山に入ります。去年できた入り口で、一見なんのへんてつもない原っぱを通って雑木林の中に踏みこむわけですが、この原っぱ、じっくりと観察していると草花や虫たちが実におもしろく、ここだけで何時間も過ごせそうです。
いま咲いているのは、タンポポ、カタバミ、ハルジオン。やってくる虫は、ヤマトシジミ、モンシロチョウ、モンキチョウ、アゲハチョウ、コミスジ、テントウムシ、ハナムグリ、ハチなどです。
さて雑木林の中、シジュウカラやヒヨドリのさえずりがますますにぎやか。
サワフタギの白い花はもう見頃を過ぎてしまいました。エゴノキは星の数ほど花のつぼみをつけていますが、咲くのはもう少しあと。
林床はいまクズ、アケビ、ヤマノイモ、サルトリイバラなどつる性の植物がぐんぐん成長する時期でしょうか。
どんどん山すそを歩いて日当たりのいい道。ウグイスカグラの実はかなり赤くなり、中の種が透けて見えるものさえあります。クワの実も少しずつ赤味が増してきています。
スイカズラ、ノイバラ、ナワシロイチゴにも花のつぼみがついています。もうじき花が咲くと思うとドキドキします。
またこの道は“チョウの道”のひとつのようです。5月4日(金)の昼頃モンキアゲハを見かけました。後ろ翅にはっきりとした白い紋がある大型の黒っぽいチョウです。
きすげ橋のたもとのニセアカシアにとうとう白い花が咲き始めました。
ジャスミンに似たすばらしい香りをあたりにただよわせています。
花のみつがおめあてでしょうか、おびただしい数の黒いアブが飛んでいます。
アオスジアゲハも仲間入りです。
ぐるりと南へ回ってまた別の日当たりのいい草原。
5月4日に私はツバメシジミを初めて見ました。ヤマトシジミよりほんの少し大きい気がしましたが、青紫の色があざやか。花にとまっているところをじっと見てみたら後ろ翅に小さな突起がありました。
このあたりで5月6日には娘たちがアオダイショウの子どもを発見。中学2年生の長女がつかまえて、記念撮影となりました。
夫はこのところ浅間山へ来るたびにアマナという植物を探していましたが、この連休中にとうとう花が咲いているのを発見。ヒロハアマナだそうです。
このすばらしい自然がいっぱいの浅間山も戦時中は陸軍に射撃場として買収され、防空壕を兼ねた火薬庫が掘られたり、高射砲陣地もあったのだそうです。まさに戦場そのものだったのですね。
浅間山の今の自然のすがたには興味が尽きませんが、この山の歴史にも学ぶべきことがたくさんあると感じたゴールデンウィークでした。